[北京 10日 ロイター] - 中国国家外為管理局(外管局)は10日、自由貿易試験区(FTZ)内で今年、人民元の兌換性を高める方針を明らかにした。中国国営通信の新華社によると、当局者は「規定の範囲内」で兌換性を高める計画を実施に移すと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
中国は昨年12月に、広東省と福建省、天津市の3つのFRZにおいて、限定的に人民元の兌換性を高めることを明らかにしている。国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権の構成通貨に人民元が採用されたことを受けて、資本勘定をさらに自由化することにした。
中国政府による株式や外国為替相場への介入を受けて、海外の投資家は金融市場の自由化に向けた中国当局の姿勢について懸念を深めている。中国の国内企業の資金調達が難しくなっている状況下で、海外のファンドの参入規制を緩めたことも、投資家にとっては懸念材料となっている。